#13の理由 を見た。本当に心が痛い

「紫電改のタカ」ちばてつや

終戦の日でした。
もちろん、私は戦争を知らない世代ですが、子供のころ、戦争を生き延びた祖母から、戦争中の話はよく聞きました。

東京大空襲では、私の父を背負って火の中を逃げて、お堀に飛び込んで生き延びた話。
祖母の弟(私の大おじさん)は、特攻隊員で、出撃命令を受けたものの、終戦となり、間一髪出撃を逃れた話。

そんな話を、折々に話してくれた、大好きだったおばあちゃんの事を、終戦の日には思い出します。

夏休みのNHKでは、戦争を経験したおじいちゃん、おばあちゃん世代の人が、子ども達に戦争の体験談を話す番組を放送し、毎日なんとなく見ていた記憶があります。

私達は、多分、太平洋戦争を自ら経験した人たちから直接話しを聞くことができた世代として、もう後ろの方に来ています。

そんな祖母も20年以上前に他界し、私の子どもたちが、ひいおばあちゃんから戦争の話を聞くことができないのは、とても残念です。

さて、うちのマンガコレクションの中に、ちばてつやさんが描いた紫電改のタカ(全6巻)があります。

私の父が、私が高校生の頃に買ってきました。もともと私は「あしたのジョー」が好きだったので、漫画家つながりで父のコレクションから手にとったこの本。衝撃でした。

マンガとしての面白さは言うまでもなく、太平洋戦争の最前線で青春を過ごした自分と同世代の人たちがいた、ということに、本当に衝撃を受けました。

そのくらい、このマンガは青春マンガとして読んでも十分に楽しめるもので、なおかつ、天才飛行機乗りの主人公を中心とした、戦争モノとしてもワクワクします。

だからこそ、自分と同じ世代の、同じ様に青春を楽しんでいるはずだった若者達が、いとも簡単に命を落としていくこと、自らを奮い立たせて命をかけて命令に従わざるを得なかった時代があったこと、そのことが本当にショックでした。

この時代の漫画家は、みんな戦争を経験し、その時代の空気感や日常が、マンガの中にリアルに描かれています。戦後生まれの作家が描いた、太平洋戦争を題材としたマンガとの空気感の違いは、やはり体験したかしないかの差、の様に感じます。

そういう意味で、戦争を経験した世代が描いた優れたマンガは、太平洋戦争を経験したおじいちゃん、おばあちゃんから直接話しを聞くことが出来ないこれからの世代にとって、戦争の悲劇をリアルに伝えてくれる貴重な資料になるに違いありません。

なので、私は父からゆずり受けて、リビングのマンガ棚に「紫電改のタカ」を常に置いてあります。

今中学生の息子は、繰り返しこのマンガを手に取って読んでいます。あまり深い考えは持たずに読んでいるようですが、昔、日本で本当に戦争があったんだ、ということを「心」で知っておいて欲しいと思います。

終戦の日。
戦争のない世の中になるよう、心から祈ります。
大切なわが子を、戦争に送り出すことを望む親はいない。
すべての子どもたち、若者たちが、戦いに行くことのない世の中になりますように。

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