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最近、税理士の先輩方の間に混じって、税務、というより税法について勉強しています。
相続税、贈与税、資産税と、税務独特の論点を扱うことが多いです。
なので、いまさらながら、金子宏先生の「租税法」などを読みながら、税務の考え方や解釈の仕方を学んでいます。
これはこれで、面白い!判例を見ながら、税法の考え方を読み取り、実務でどう使うか考えています。
さて、でもここで疑問。
税理士会や税理士周りの団体が開催するセミナーの中に、会計に関するものがない・・・。
税理士試験の科目の中には、簿記をじっくり学ぶ簿記論だけでなく、会計理論を学ぶ財務諸表論が必修科目として設定されています。
なので、税理士はみんな会計学の基本をしっかり学んでいるはず。で、ここで一番大切なこと。
法人の財務諸表は、利害関係者に対して会社の現状を伝えるために作成するもの。そこをスタートとして、別表4で諸々調整をして、税務上の所得を計算し、税額を確定する。
つまり、特に法人税のスタートラインは「会計」なんです。
会計については、外国との足並みを揃えることや、時代の要請によって、手法が変わる。かたや税法は政策上の事情もあって、こちらも毎年の様に新しい考え方が出てくる。
税理士は、どうしても税務を中心に考えて会計処理を行ってしまうけど、ちょっと待て。お客様の会計を担っているのなら、まずは顧客の利用価値の高い財務諸表の作成を目指さなくてはならないのではないか?
税務と会計で考え方がぶつかるときに、どの手法を取るのがベストなのかを専門家の視点で見ていくことも、大切な仕事だと思います。
まぁ、相続税や贈与税の世界では、ちょっと区別が必要かな、とも思いますがね。
税務中心に考えていると、つい会計が置き去りにされてしまっていることはないかな・・。中小企業にとって、最新式な会計手法はあまり使うことは無いかもしれないけれど、新しい会計の考え方を知った上で、使うか使わないか選ぶ必要があるのでは?と最近思います。
私個人は、簿記が大好き!会計も大好き!
放送大学で管理会計を勉強して、更に内部管理目的の会計っていうのも興味深いし、中小企業だからこそ、必要な技術だな、って思った。
税理士は、企業の会計を担う専門家。公認会計士レベルとは言わないけれど、会計技術のブラッシュアップも、もっと行わないといけないんじゃないかな・・・と個人的に考えています。
税理士であっても、高いレベルの会計知識と、税法の知識を持てるよう、日々これ勉強あるのみです!!
10月から放送大学の二学期が始まる!!楽しみだなぁ。
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コメントありがとうございました!!