#13の理由 を見た。本当に心が痛い

法律家としての税理士になる覚悟はあるか・・


昨日、今日と税理士の登録時研修を受けて来ました。

税理士登録をすると、必ず受けなくてはいけない必修の研修です。全3日のうちの、2日間が終了。10:00-17:30まで、みっちり講義を受けます。

税理士法から始まり、民法や商法などの私法、憲法、争訟法、租税法、そしてマイナンバー。みっちりと、本当にみっちりとやります。

登壇してくださる先生方は、その筋では著名な大学教授の先生や元検事の方など、とにかく法律の専門家ばかり。そして、どの先生方の講義も、とにかく面白い!!こんなにおもしろい講義を、5,000円で受けられるというのは、何という贅沢!!

という、至福の3日間のうち、2日が終了しました。

本当に、聞けば聞くほど、自分の知識の無さ、実力の無さが恥ずかしくなるばかり・・・。今まで私は何を勉強してきたのだろう・・・。

12年間も税理士試験を受け続ける中で、税法を学び、試験を受け、合格を勝ち取った。
そんな自信は、あっという間にこの二日間で打ち砕かれました。

果たして、私は税理士という法律家になる覚悟はできているのか。


素朴な問が浮かんで来ます。
そう・・・税理士って、法律家なんです!!(今更?ですが。)

税理士試験の勉強では、税金の計算をできるようになること、そして、その計算根拠を知っている知識から拾ってきて、答案に起こす練習をします。
その中で、私にとっての税理士像って、法律家って言うより、計算をする人・・・だったと思う。

もちろん、税理士試験の勉強をする中で、税法の勉強をし、理解をして来たつもりです。

でも、実務で問題になるのは、理サブに書いてあることではなく、理サブに書かれる前のことこそ、キモになります。

そこのキモを端折った勉強をして来たこの12年間って・・・。もう少しやりようはなかったのだろうか。

そんな疑問が湧いて来ます。(もちろん、これから勉強すれば良いのかもしれませんが。)

でも、10年以上も勉強していく税理士試験の勉強が、試験を突破するだけのものになってしまっていたのは、今、モーレツに悔しい!!

でも、私にとって、そこは割り切って勉強をしないと、多分、合格はできなかったのだろう、といのは理解しています。だからこそ、本当に悔しい。

せっかく「税理士」という資格を手に入れたのに、法律家となるための入り口にもまだ立てていない・・・。

まあ、税理士試験の制度に文句も言いたくなります。って言うより、予備校でそういう勉強をしないと、合格できないこと・・・とでも言ったらいいのでしょうか。

もし、法律家としての税理士を養成したいのなら、理論を暗記することだけではなく、法律の扱い方をもっと学べる様にするべき。もちろん、出題者の意図は法律を理解し、きちんと扱って解答することを要請しているのは知っています。

でも、実態は・・・覚えやすくした理サブを暗記し、それを書き出すことが主な作業になっています。本当はしっかりと税務六法を読み、そこから正しい税務解釈を行い、税務取引を判断する。そこを測ることは・・・できていないですよね。

しかも、それやっていると、多分合格できない・・。現状、法律家を作る試験になっていないのではないか・・・。合格したからこそ、そんな思いが出てきます。

簿記や財表は、日商簿記1級を必修にするとか、外部試験を使ってもいいのではないか・・。大学入試でも、英語は外部試験を採用するようになるのだから、そういうハイブリッドもアリだと思う。

長い税理士試験の勉強の中で、広く、そこそこの深さの知識を得ることはできたけれど、法律家として商売をするなら、法律の深い理解と、その使い方を身につける必要がある・・・。まだまだ足りない。

深い反省と、勉強の必要性を強く感じて、本当に身の引き締まるような二日間でした。残り1日。しっかり勉強しよう。

※とは言え、税理士試験受験生の皆様、まずは合格へ向けてがんばってください!!受験勉強で付けた知識は、もちろん決して無駄にはなりません!!

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